グローバルソリューション事業部・福田です。
昨年度は日本への外国人旅行者が3,000万人を越えたそうです。
これは香港2788万人、台湾1600万人、韓国は1333万人と比較して、いかに外国人旅行者が多いかの指標になると思います。
地方にいるとゴールデンルート(東京~大阪)、北海道にだけ集中していると思われがちですが、最近は、広島あたりまで南下してきており、九州は福岡空港を始めとして国際線の就航が活発化しており、熊本県も台湾、香港、韓国を中心として外国人宿泊数も新記録を更新しているという事です。
このインバウンドを地方へ取り込んで、消費してもらいたいという招致活動が、全国的に盛んです。
ターゲットとなる国では、毎週、毎日のようにどこかの県知事や市長がやってきて、トップセールスという名の観光や物産のPRをしています。
結果、実はどこの地方がどの地方のプロモーションをしたのか?現地の人達に認識されていない場合が多いという残念な結果を生んでいるのも事実です。
そうならないためにも、コンセプトやターゲット、時期、場所などなど色々と事前に検討しておくことがいかに大事か?が分かると思います。
無駄な経費とならないためにも大切なことです。
昨年12月には鹿児島県と熊本県の広域連携事業で、天草へ台湾からの自転車ツアーを取り込もうというモニターツアーを受託しました。
その様子は熊本や鹿児島のテレビ、新聞等で周知されましたが、どれくらいの人が目にしてくれたか?
それは分かりません。
モニターツアーを実施することで、現地の観光関係者への直接コミュニケーションの刺激と地元に足りないモノ・コトへ気づき、そして対策を講じる、システムを作る、行政がバックアップなど大切な事だと感じます。
現在は、現地の雑誌やWeb、SNSで順次記事として情報拡散していますが、その結果、何本の旅行商品が販売されるのか?実際に何名の旅行客がやってくるか?そこが一番、この事業の費用対効果が見えるので、ここからが我々の真価が問われてきます。
「ところで、有効なパスポートを持っていますか?」
実は、熊本県民の有効パスポート保持率は、16%しかいない。
東京の半分にも届いていない・・・世界一便利なのが日本のパスポートです。
ちょっと待ってください。
「旅行に来てね!」と言っている関係者の皆様は、ターゲットにしている国へは行ったことありますか?
まさか?パスポートも持たずに「インバウンド、アウトバウンド」と叫んでいませんか?
観光など国際交流は「Take&Take」ではありません。
「Give & Serve」だと思います。
得る事だけが目的では長続きしないし、見透かされると思いますよ~~。
さあ、まずはパスポートを取得して、招致したい国へ事前に出かけてみませんか?
現地を理解している人の所へ行きたくなるものです。
さあ、そして上手くいったら、大きな声を出しながら、思いっきりジャンプしましょう~~。