熊本城のその後4(石垣篇)

熊本城の復興は着実に進んでおり、喜ばしい限りではありますが、石垣の整備につきましては、まだまだ相当の年月がかかりそうであります。

ところでこの石垣の数、いったいどれ位あるのでしょうか。
(おそらく誰も数えたことがないので)正確には分からないのですが、おおよその数は表面積から割り出すことが出来ます。熊本城の石垣の総表面積は79,000平方メートルだそうで、1平方メートルあたり平均4.5個として4.5×79,000=355,500個になります。その数はザックリ約350,000個といったところでしょうか。

 

※戌亥櫓の工事風景

熊本地震時にはこの石垣の約50箇所で崩落が発生し、うち約1割は完全に崩落、約2割は部分的な崩落や石と石との間に緩みや膨らみが生じており、積みなおしが必要な石垣の表面積は全体の約3割に当たる23,600平方メートルにも上るそうです。石の数に換算すると約106,000個になります。

膨大な石の数で、気が遠くなりそうです。石垣の復興工事が難航しているのは、石の数もさることながら崩落した石がどこに使われていたのかを特定し、どういう具合に収まっていたかを割り出す作業に時間がかかっているのではないかと思います。

 

※敷地内に並べられた石の数々

地道で過酷な作業だと思います。これだけの石垣が1日でも早く、元の姿で現れてほしいと願うばかりです。

~ 熊本城の復興を心より祈っている会長の西山でした。~